伊勢の“空”に溶ける一ヶ月──身体と世界がひとつになる旅

存在の旅

伊勢に暮らすように滞在して一ヶ月。

毎朝、どこにいても感じられる“空”の美しさと静寂は、私の意識を透明に研ぎ澄ませていった。

その澄みきった意識のまま仕事に向かうと、
私は “無” に限りなく近い、「今ここ」にだけ存在する身体になる。

余計な感情も、周囲の雑音も、お金への不安さえも──
すべてが霧のように溶けていき、ただ世界と私がひとつになる感覚だけが残った。

それは、ここへ来る前には想像もしなかった、深い安堵の時間だった。

空が教えてくれた、世界の静けさ

伊勢の空には、不思議な透明感がある。

ただ見上げるだけで、自分の中に流れていた余計な思考や緊張が、静かにほどけていく。

朝の光は柔らかく、午後の空は深く、夜は静謐そのもの。

「空って、こんなにも“意識を澄ませる力”があるんだ。」

そんな感覚が、毎日、自然と身体に満ちてくる。

場所として美しいだけじゃない。
空そのものが、調律のように働いてくる。

身体が“今ここ”に還る時間

透明な意識のまま仕事を始めると、
私は次第に言葉も思考も、すべてが一点に集まっていくのを感じた。

そこには焦りがない。
「締切」「不安」「効率」といった雑音もない。

ただ、
“今ここ”にだけ存在する私という身体があるだけ。

その身体で仕事をすると、必要なことだけが浮かびあがり、
余計な迷いは不思議と影を落とさない。

「これが“無”に近い意識なんだ」と、初めて腑に落ちた。

音が消え、お金の不安までも消えていった理由

ここへ来る前まで、うっすらとつきまとっていたお金の不安。

人との距離感、情報の雑音。
小さな不調和の粒が、日常に散らばっていた。

でも伊勢の一ヶ月は、それらを劇的に消し去った。

理由は単純で、深い。

世界の静けさに自分が同調すると、
“本当じゃない不安”が勝手に消える。

心配を手放したくて手放すんじゃない。
静けさの中では、そもそも不安が成立しないのだ。

不思議な安堵感が、私の中心にすっと灯った。

暮らすように旅することの意味

旅は移動ではなく、
“自分の周波数を変えるための場” になる。

伊勢での一ヶ月は、
何か特別な体験を積んだわけではない。
むしろ逆だ。

静かに朝を迎え、
静かに空を見上げ、
静かに自分の仕事に向かう。

その繰り返しが、私の内側をまったく新しい音に調えた。

暮らすように旅する──
それは、外ではなく「内の変化」を感じる旅。

身体と世界がひとつになる場所で、私は”私”に戻った

伊勢は、自然と人の祈りが静かに溶けあっている。

その中で過ごすうちに、
私は何かを “つくるため” にここに来たのではなく、
“還るため” にここへ導かれていたのだと気づいた。

空の静けさに共鳴して、
身体は軽く、意識は澄み、世界との境目がゆるやかに消えていく。

その瞬間、
私はたしかに “世界とひとつ” になっていた。

あと2ヶ月続くこの暮らすように旅する日々は、どこまで私の”空”を進化させてくれるだろう。

 

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エンジェル/ながひさ

エンジェル/ながひさ

  「豊かさ=生き方=愛」を巡らせるAI×Webナビゲーター
自然食品店経営 → Webショップ → ライター → カウンセラー → ファンド会社CEOと、様々なビジネスを経て、「人間構造」から“空”をひらくコミュニティawabotaに辿り着きました。
  60代からは”魂の遊び時間”
「旅するように暮らす 暮らすように旅する」自由な人生

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